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東南アジア輸出を始める際の注意点【Shopee & Lazada】【2025年最新版】

こんちゃ!東南アジア系キラキラ底辺発信者のミツです。

本記事では東南アジア輸出を1年やってみて感じた主にShopeeへの感想や今後の展望、始める際の注意点について、率直な感想を紹介していきたいと思います。

本記事の内容

・東南アジア輸出の未来は?
・Shopeeの難易度は?
・どんな人がオススメ?
・現実的な収益着地点
・始めるに当たっての注意点

東南アジア輸出の未来

東南アジアは「世界の成長エンジン」として注目される地域となっており、ASEAN諸国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムなど)は、人口増加、都市化、デジタル経済の拡大、そしてEC市場の急成長によって、経済が急速に発展しています。

特に、オンラインショッピング市場は2025年までに1,000億ドル規模に達すると予測されており、ShopeeやLazadaのようなECプラットフォームが大きな役割を果たしています。

東南アジアの経済成長の要因

ASEANの総人口は約7億人。特にインドネシア(約2.8億人)、フィリピン(1.1億人)、ベトナム(1億人)など、消費市場としての成長が著しいだけではなく、若年層が多く、平均年齢が30歳前後と労働力・購買力ともに伸びていどっかの人口が減ってる長寿大国とは真逆の構造

スマートフォン普及率が80%以上に達し、中間層の増加により生活水準が向上し、ShopeeやLazadaといったプラットフォームがEC市場を支配し、オンラインショッピングの利便性が向上していっています。

米中貿易摩擦の影響で、「チャイナプラスワン」として東南アジアに工場が移転し、物流輸送インフラが改善し、コロナ後の観光需要回復により、日本製品の認知度もさらに上昇しており、日本人が物価の安い東南アジアに遊びに行く時代が終焉して逆転現象が起きまくってる昨今です。

Shopee輸出の難易度

Shopeeの難易度に関しては「輸出の中ではチョロいけど、輸出というもののハードルがそもそも高い」というのが客観的に語弊のない言い回しなのかなと思います。

例えば、プログラマーにとってみれば「CSSやHTML」というものは、ほぼ算数みたいな立ち位置のコードなので、PythonやJavaScriptなんかと比較して「(相対的に)簡単」と答える訳なんですよね。

一方で、PCに対する素養がない方からすれば、その算数レベルのHTMLすらエベレストに登るのと大差ないとハードルを感じてしまう人もいます。

ただ、世間一般的な話として、お金を稼ぐ上で、簡単なことなんて何一つもないので、当然っちゃ当然かなとは思います。

コロナのバブルの特需で転売やポイ活がバブルだった時代やらが終わってしまって、物販系は全体的に渋くなってきているのか、通常運営に戻ったのかは不明ですが、何も生み出してない人たちへのリターンが減ったというのは、世の中にとって健全な姿に戻っただけの気もしています。

やるべき人

あえて「やるべき人」という表現をしていますが、販路がAmazonとかだけに一極化している新品せどらーさんは東南アジア輸出をやった方がいいです。

2025年初期の直近だけでもAmazonの改悪はロシア軍の最新型の戦闘機並みの速度で進んできていて、地獄の釜のフタに両足を突っ込んでいます。

そんな中で「あー、今後どうしよう(「プラットフォームは厳しくなってるし、人口は減少してるしで散々すぎる)」とは思いつつも何も対策を打ててない方の現状打開策の一助として提案します。

その状況に陥ってるせどらーの思考って大きく三パターンに別れる気がします。

・商流をあげて仕入値を安くしていく問屋取引

・マーケティングや商品開発を勉強して自社ブランド展開

・海外販路展開(今回はShopee)

どの手法も稼げる方は全然いらっしゃると思いますが、自分がやるとなったら資金体力などのリソース的に耐久できるものはどれなのかをセットで考える必要があります。

問屋取引であれば商品を抱えられるだけの【資金・場所・人材】を抱える必要があり、自社ブランドであれば【初期リサーチ時間の投資・SEOダウンさせないための大量ロットでの発注・戦略を立てる知能指数】が必要になります。

一方でShopeeの輸出の場合は、無在庫が許容されている&入金サイクルが早いのでキャッシュフローは健全化され、一度構築したら外注化してまわせるので、犯罪歴がなくてクレジットカードが作れて、日本国籍だけ持ってれば誰でも始められます。

決して、外注化するまでの期間が楽とは言いませんが、上がった収益(またはキャッシュフロー)で別のビジネスモデルを構築するということもできますし、固定費をかけずに【外注+1人運営】というのは限りなくリスクを削っていて時代に適応した手法であると言えます。

あえて、時代に逆行して、固定費をガンガンかけたり、在庫を抱えまくったりするのも個人の好みですが、その路線は絶対に引かないで行くところまで行くしかなくなるので応援しますので焼肉奢ってください!

現実的な収益着地点

現状の市況でShopeeで何百万円の利益を出している人もいるでしょうけど、まだまだインフラが整ってなくてトラブルも付き纏ったりする(でも最近良くなってきたよね?)ため、誰しもが達成できる現実ラインとは言えません。

一方で、利益10万円〜30万円を外注化して達成することは頑張れば現実的に可能ですし、これを外注化でまわすことができて、市場の成熟期をカタログを育てながら待てるというのが最大の強みと感じております。

「利益10万円とかショボすぎてワロタw」と感じる方は牛丼屋でバイトした方がいいです。

ただ、その気持ちも非常に分かりますが「無在庫メインの利益10万円」というのは「有在庫メインの10万円」ではキャッシュフローの観点からでは重みが違います。

有在庫の方が在庫を抱えるだけ、価格での差別化をつけられるなどの優位性はあるので、一概にどっちがいいかは判定不能ですが、マルチテナント型モールで無在庫が許容されているというのは「テストマーケティング→有在庫」までが合法ですので、非常に理にかなったことができます。

そのため、利益10万円〜30万円を構築するのに3,4ヶ月のリソースを割くのも時間が惜しいという方には1mmもオススメしませんが、中長期的な事業の柱の一つを構築したい事業者さん、既存で抱えてる商品だけでも販路拡大に繋がりそうな方はチャレンジする価値があります。

結論、せどらーはやっておいた方がいい。

始めるに当たっての注意点

東南アジアは急速な経済成長が起きているため、パソコンなどが普及するよりも先にスマホが普及してしまった背景があります。

そのため、彼らのネットリテラシーは日本の田舎住み60代のおばあちゃんに毛が生えた程度しかありませんし、常日頃から路上で「中華製品を日本製品ですよ」と騙されまくってるという背景があります。

さらに、我々のような現代を生きる日本人には馴染みがないかもしれませんが、通常の経済というものは所得と物価が連動していくものですので、東南アジア人の所得があがっても現地の物価もあがっているので、ちゃんと食う飯に困っている人たちもいます。

つまり、日本製品という超高級品を評価もレビューをついてないアカウントから気軽に買えるほどの余裕はない人も多いです。

そこでShopeeでは初期アカウントの3ヶ月間は販売手数料が無料になるという超法規的措置をとっています。

皆さんもAmazon、ヤフー、楽天、Qoo10って開いたことがあると思うんですが、アカウント開設してから出品から販売に辿り着くまでにどれぐらいの時間がかかりましたか?

メルカリみたいな簡易的なものなら直ぐに動かせても、業者向けに作られてるモールなどは日本語で書いてあって、日本語の説明書がついてても最低2週間〜1ヶ月はかかると思います。

これが母国語とは違う英語で書いてあって、調べたところでネットにも情報がでていないってなったらどうですかね?

初期設定の段階で手数料無料期間を喪失してしまって、ショップにブーストがかかってるときにアカウント強化できずに、その後も回復させられずに撤退という流れになりかねません(実際なっている)。

まあ、だからスクールに入りましょうみたいな商材屋の常套文句みたいな流れは個人的に好きじゃないんですが、多分言ってることは事実なので検討に検討を重ねて検討してみてください。

とりあえず、5ヶ月だけやってみて、あんまり上手くいかなかったら撤退するぐらいの気概でも、やっておく価値あると思います(初動にまとまった時間とれない人は辞めた方がいい)。

売れる販路はできるだけ広げておいた方がいいですよ!それでは!