越境EC

東南アジア輸出の物流から考える梱包資材の選び方【初心編】

こんにちは!Mitsuです!

shopee輸出を初めて早5ヶ月が経過し、一通りトラブルなどを経験して、今後の戦略やこれから始める人たちがどのように組み立てていくべきかなども分かってきました。

僕のように国内EC出身の人間が7億%ぐらいの確率で梱包トラブルで失敗すると思いますので、今回は注意喚起も兼ねて共有していきます。

本記事の内容

・shopee輸出で大事なこと
・東南アジアの物流の現状
・最低限でも持っておくべき資材
・梱包をする際の注意点

shopee輸出で大事なこと

僕の過去のブログを読んでる人は、shopeeにおいてレビューというものがどれほど大切なものかを理解していただけていることでしょう。

あんまりよく分かってない方は、以下の記事の最後の章を読んでいただけるとスムーズに伝わるかなと思います。

レビューがあることで【偽物を扱っていない業者・東南アジアの物流の現状を理解している業者】である指標となります。

「は‼️何言ってんだよ‼️ロッキーさん山脈まで投げとはすぞ‼️」と感じたあなたは正しいです。

僕自身も日本でしか商売をしたことがなかったので、後者の物流問題とかなんて1mm足りとも考えたことなかったんですよね。

東南アジアの物流インフラの現状

皆さんはK-1屈指のハードパンチャーであるジェロム・レ・バンナをご存知でしょうか?

彼は恐らくですが、現在フィリピンで働いています。

その証拠にフィリピン人のお客さん方から「商品が届いたよ!」って京都人も顔負けの写真が届きました。

もちろん、発送時には厚み3mmの綺麗な段ボールに梱包しておりますし、空路で運んでいるので、道中で深海400mを通ることはありませんし、フィリピンの一般家庭に核融合炉が存在するとも思えません。

もう空港か、税関か、ライダー(配送業者)のどこかにジェロムレバンナを仕込んでいる以外の理由じゃ納得できないすよね。

もし、この商品が任天堂Switchだったとして、箱がボコボコだった世界線を考えてみてください。

「買取屋に箱潰れと言われて500円減額された!!」なんてもんじゃありません。

クレームはくるし、国内海外の往復送料が徴収されるし、同じルートを往復して帰ってくるとしたら、日本に届く頃には原型を留めてませんので【仕入値全損+諸経費1万円+利益吹っ飛ぶ=4万円以上の損失】です。

だからこそ、対策方法を練るためにも、一体どの時点でぶっ壊れるのかを現地の方の協力のもとで調べることにしました。

結論

ちょっと調べたら直ぐに見つかりました。犯人はコイツらです。仕事なのに適当なことしやがって許さん。

3年前の動画ですので、改善されているのかと思いきや、多分改善されていません。

このJ&Tという会社は何を隠そうshopeeのSLSが提携しているフィリピンの配送業さんです。

こんなの見ちゃったら「SLSを使うの辞めようかな」ってなるのが健常な判断ですが、二つの理由からそうはいきません。

SLS規約

長ったらしいので要約すると、タイ以外で自己発送を使ったら(実質)キャンセル扱いにするからなってことです。

念のため、運営にも確認をいれましたが「SLS対応国では自社発送は使わないよう」にと釘を刺されましたので「タイ王国ですか?」と煽りを含めたアンサーを返しておきました。

この配送業者もヤバイですが、こんな会社と提携しているshopeeも異常ですよね。

SLS料金

しかしながら、SLSの料金はチートってぐらい安いので、自社で契約した料金で国際発送したら余裕で負けます。

このツイートの画像に、実際にフィリピンに商品を送った際にかかった送料を載せていますが、国際送料6PHP(=15円)ですよ。

そりゃ、日本からきた荷物の運賃が末端価格15円なんて言われたら、投げ飛ばしたくなる気持ちも分かりますよね‥

そんな訳で間違っていたのは、shopeeでもフィリピンの配送業者でもなくて、自民党でした。

shopeeも配送業者さんも神で間違いありません。

だけど、こんな現状があるからこそ、お客さんが評価至上主義になってしまうのも頷けますよね。

対策方法

さて、原因は配送業者だと分かったので、安く送れてる分だけ、梱包費に投資して商品に傷がつかないような対策をしていくしかないですね。

ぶっちゃけ、配送事故った時の損失はガチでヤバいです。

トラブったら帰ってこないもんだと思った方がいい(超時間かかる)し、梱包が甘くて現地ドライバーが破損させたとしても、セラー側が悪者扱いされます。

そんな訳で、既に2000商品以上を送ってきた僕が実際に利用している最強の布陣を紹介(アフィリエイト)していきます。

東南アジア輸出をやる全人類がマストバイなアイテム

緩衝材

言うまでもありませんが、緩衝材なしで輸出するとか、シャーペンの芯1本で大学受験にチャレンジするぐらい無謀な挑戦かつ誰トク?って感じなので大人しく買っておきましょう。

もちろん、タングステン製のダンベルしか輸出しないとかって人には不要です。

巻ダンボール

ぶっちゃけ、東南アジア輸出をやっているのに、巻ダンボールをストックしていないというのは、野球の試合にきて「スパイクとグローブとバットを家に忘れてきました」ってぐらい致命的です。

用途として、大きく二つあります。

市販のダンボールだけでは、サイズが合わない商品が必ずでてきます。段ボールサイズをワンサイズあげると、送料は3サイズぐらいあがって、空間的なスペースがある状態で発送することで、ジェロムレバンナのマシマシが発動されます(ガチ)。

ちょっと梱包の手間がかかるし、費用的にも高いけど、ジェロムレバンナされたときの損失を考えたら、巻ダンボールだけは使っておくべきです。

次に、高額系の商品を扱うときは【ダンボール+巻ダンボール+緩衝材】の最強装備をする必要があるためです。

ポケモンカードみたいな外箱にまで価値ありまりくな商品をフィリピンに「緩衝材とダンボールだけで送りました」なんてやった日には、僕のような陰キャでも翌日からスクールカーストの最上位に立てるレベルの快挙です。

単価が2万円超えた時点で、巻ダンボールで頑丈に梱包してから、それを緩衝材がパンパンなダンボールの中にいれた方が長生きできます。

大陸の方々は、ダンボールを外側からプチプチを巻くという手法を使うようですが、青春を高専という監獄で無駄にした僕からすると【力学の知識が乏しい】としか言いようがありません。

21歳の京大生でも拳で抵抗するご時世なのに、外力に対してプチプチだけで抵抗するのはほぼ不可能です。

問題の本質は「箱を潰さない」ではなく「中の商品を守る」ですので、商品自体に巻くとしたらプチプチも有効です!

僕はペンギンさんを守るために不必要なプラゴミを増やさないようにしています。

ダンボール

Amazonの段ボールは、セブンイレブンのハムカツ並に厚みが微妙です。

サイズは商材によりけりなので、ダンボールワンで50〜100の各サイズを買って常備しておきましょう。

特殊なサイズの商品が何度も売れるようになったら、専用サイズの発注などもできます。

SLSで必要な資材

A6ラベル用紙

SLSでは基本的にA6サイズの伝票以外は一生使うことがありません。

コスト削減しようとして、A4タイプを買ってしまう方もいそうなので、先に断っておきますが、黙って分割タイプ買うようにしてください。

↑これ!ダメ!絶対!

現状のshopeeの仕様では、配送ラベルは1枚ずつでしか印刷できないので、A4用紙を買った時点で配送ラベルをPDFでダウンロードして、それを画像編集ソフトで結合しないと使えません。

仮に、あなたの時給が6PHPだったとしても、絶対に辞めておいた方がいいです。

ピッキングリストがないので、対応する商品がどれなのか分からなくて絶対にミスります(経験者は語る)。

サーマルプリンター

他のサーマルプリンターを使ったことはありませんが、カプセルZさん販売している商品という絶対的な安心感と、ハギワラさんがYouTubeで使い方を完全解説してくれているという点で、これ以外の選択肢がありません。

タイと台湾の自己発送をやらない人は絶対にサーマルプリンターにしておいた方がいいです。

無駄な紙を消費しないし、感熱式なのでトナーとかインクが一生交換する必要がなく、印刷速度も速いです。

極め付けは、コンパクトな設計で、余計なスペースを必要としないので、副業で自宅物販やっている方々の味方です。

もちろん、専用のロール紙もありますので、このプリンターを使うなら、最初に紹介したA6ラベル紙は不要です。

唯一、残念だった点は、説明書が英語のみだったので「お前、輸出プレイヤー名乗ってるくせに英語読めないの?」って現実をみせられたことぐらい。

大人しくハギワラさんから学べや!!!!!!!!!!って社長からのメッセージなのかもしれません。

プライスターユーザーさんは、中のショップから買った方が安いです。

自己発送で必要な資材

プリンター

自己発送は郵便局を使うのだとしたらA4印刷のみです。

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普段から紹介してるから書くことないと思ってたら、僕が使ってるやつ廃盤になってクソプレってたwwww

5台持ってるから中古で売り飛ばして、この安い現行品を買い直そうかな。

そんな訳で↑のプリンターは、僕自身は使ったことないので、用途に問題なさそうかよく読んでから買ってくださいね。

ちなみに、特に拘りがなければ、安いし面倒な設定が不要になるので有線一択。

東南アジア輸出において、A4用紙を使う場面はshopeeのタイの自己発送と、Lazadaの請求書を発行するときだけ。

ただ、Lazadaの請求書は電子発行可能なので、僕はshopeeと同じようにサーマルプリンターでA6の印刷だけしかやってないです。

まとめ

東南アジアの物流がヤバくね?」って思われた方もいるかもしれませんが、シンガポールには800件ぐらい販売していて、特に対策もしてませんが配送トラブルは起きたことありません。

同様に、タイと台湾でも大した対策はしていませんが、そういったことはありません。

もっというと、フィリピンも400件以上の発送していますが、盗難0で、受取拒否2、破損も最初の方の数回のみというのが現状です。

フィリピンがクローズアップされがちな原因は、最も売れる国なので販売母数が多くなって、トラブルの実数が多くなってしまっているだけなのかなと最近は思います。

割合で考ると個人的には【圧倒的にマレーシアの方がヤバいんじゃね?】って希ガス

確かに雑に配達するライダーがいるのは事実ですが、しっかりと緩衝材をいれてダンボールで梱包して、高額品や嗜好品は巻ダンボールの三重体制で対策すれば、早々トラブルになることはありません。

ただ、フュギュアみたいな商材を扱っているのに、Amazonから届いたダンボールをそのまま使ってますとかでしたら、確実に全部ぶっ壊れます。

仮に、厳重な梱包をできる環境がないのでしたら、外傷が品質を劣化させるような商材を扱わないようにしましょう。

外国のライダーの対応を変えることはできませんが、我々が対策をしていくことは十分に可能です。

ただ、僕個人的には、ギリギリ攻めてる人を見るのは好きなので、どんどん破天荒してください!!!!

それでは!