越境EC

【東南アジア輸出】shopee無在庫を始める前の注意点と展望を徹底解説

こんにちは!Mitsuです。

2023年は自身のブログやX(旧:トゥイッター)は完全放置して、異業種交流して地元の権力者のおっさんの話を聞いたり、IT系スキル周りの勉強し直したり、実店舗のマーケティングに参画したりと自己研鑽の年となりました。

失敗of失敗の連発でしたが、仕事を過去最高にエキサイティングできた1年といっても過言ではありません。

2月にも自宅から300kmぐらい離れた土地で、僕自身が未経験の業務を飛び込み営業で売り込むという新手のバンジージャンプも決まりました。

そんな失敗ばかりで未だにポイ活初心者の僕ですが2024年に【勝てると確信した物販スキーム】を発見しましたので、2025年に「だから、あの時に言うたやん!!!」ってリア友せどらーにドヤるための記事を取り急ぎ作成することにしました。

本記事の内容

shopeeってなんやねん(‘◉⌓◉’)

今から出来ること、絶対にやってはいけないこと

無在庫販売のあれこれ

shopeeの展望

shopeeってなに?


Shopee(ショッピー)はシンガポールに本社を置くSea Group(シー・グループ)によって運営されていて、主に東南アジアと台湾で人気のあるオンラインショッピングプラットフォーム。

ユーザーフレンドリーなインターフェースと幅広い商品の取り扱いで、東南アジア地域の電子商取引市場において急速に成長を遂げています。

↑的なことがググったらでてきました!

成長率とか流通額の前年比とかも軒並み上昇していて、収益的なところだけをみてると爆伸び最強プラットフォームって感じだけど、よくよく調べると参入したけど撤退した国(アルゼンチン、メキシコ、フランス、コロンビア、インド)とかも結構あった。

主にアジアでバズった(インドの撤退理由は法律関係も影響してる)って感じのモールで、未だに人員削減もバンバンしまくったりしてるみたいで、会社そのものがスタートアップのベンチャー企業みたいな動きしてて面白い。

現状のshopeeの立ち位置

既に取り組んでいる方には分かるかと思いますが、現状ネットでshopeeを検索しても解像度が高い具体的な情報がほぼでてきません。

全くない訳ではないですが、押し入れの奥からでてきたファミコンのカセットぐらい古い化石情報や、あったとしても既にやってる人向けの内容ばかりです。

参入難易度だったりとか、痒いところに手が届いてる情報はポイ活初心者の僕には見つけられませんでした。

明確な理由は分かってて、期限内に結果を残さないと処刑される時限爆弾型のモール仕様なのと、思春期&生理中の女子のモチベーション並みのアップダウンの激しさでUI・UXが変更されていくためです。

参入初月の奮闘記録は、下記noteに既にまとめてあるので、興味があれば読んでみてください。

shopee参入初月の結果報告&分析レポート

モールの使い勝手は、家庭内にネット環境が普及されていなかった平成初期に、お調子者の先輩の勅使河原に「謎の場所で右に100歩、左に50歩で探検セット発動でアルセウス捕まえられるよ」と言われて身動きが取れななって、ヨーカドーのフリーWiFiに並んだダイヤモンド・パール時代のポケモンぐらいのイメージ。

パンドラの匣

押すなよ!ダメ!絶対!

日本のしきたりに従うならば「鉄は熱いうちに打つべし!」なのですが、shopeeはシンガポールが運営する会社なので、そういうの通用しないっす。

何をやるべきかよりも、何をやらないべきかを考える方が重要なのがシンガポー流っす(棒読み)。

それでは、何をやるべき”ではない”のかというと【アカウント作成】です!

釘刺しておきますが、もし北センチネル島の先住民に家族を人質にとられたとしても絶対にやらないでください。

焦ってアカウント作成をすると、ワンチャンあなた自身がお調子者の勅使河原になる可能性があります。

左:アカウント作成前のお前ら
右:アカウント作成後には勅使河原

修羅邂逅

執拗にアカウント作るなって伝えてる理由は、普通に無理ゲーだという意見が6割で、ポジショントークが4割です。

無理ゲーな理由は、初期ノルマの達成をしないとアカウントの弱体化されるのですが、アカウント開設段階からカウントダウンが開始されるので、チャリティー番組うたってるのに高額なギャラを払いまくる24時間テレビと構造上は同じです。

次に僕が使っている無在庫ツールが四半期?ごとに募集される完全会員制で、二次募集が2024年4月(予定)になっているためです。

手動でやるのは【リセット状態から、手持ちをマサラタウンでGETしたナゾノクサ縛りで、2日以内に四天王をノーミスでワンパンしろ】ってぐらいの難易度があります。

初期ノルマの攻略難易度

「ツールなしじゃ戦えない」みたいなポジショントークを最初からツール使ってる僕が言ったところで、信憑性にかけるので事実ベースの話をしていきます。

アカウント開設

まずは、出店手続きをする必要がありますが、これはFランク大学の入学ハードルと大差ないので名前ぐらいしか書けない僕でもできました。

そのあとに、深夜だと通知が来ない電話認証システムなどのぶっ壊れ仕様に躓きながら、手続きを続けるとアカウント(英語表記)にログイン可能となります。

初期設定(やること多い)に数日を要して、そこもクリアしたら”お試し5商品をサクっと出品しないとアカウント潰すぞコラ卍”というステージ2に到達です。

その作業を全5カ国分やっていくので、サスケでも顔負けするぐらいに苦難は続きますが、やっとの思いでそりたつ壁をクリアできたら、おめでとうございます!やっとスタート地点です!

商品出品

この先(商品出品)がツールなしだとキツイんですが、手始めに2秒で分かる出品までのステップを表にまとめてみました。

shopeeで商品を出品するまでのSTEP

・入力項目や仕組はメルカリのちょい複雑版【2辛】

・現地語で対応必須【3言語】

・価格は現地のレート(変数)で換算【5カ国】

・規約・出品制限・手数料バラバラ【5カ国】

・運営は気まぐれ返信&機械的で何も解決しない【5カ国】

・ネットで調べても情報が少ない【5カ国】

上記通りベルリンの壁に匹敵する厚くて長い壁が立ちはだかり、そこに初期ノルマ(一定期間内に一定個数の販売)をしなければ、北の方からミサイルが飛んでくるというルールがあります。

ツールでドカンと1000商品をだし何回も商品を入れ替えたので、実質数万商品を扱いましたが、それでも1個売るのですらかなり苦戦したし、台湾は現状も条件達成できてません(2024年1月14現在)。

もちろん、物販3年半やってて未だにポイ活初心者から抜け出せてない僕の能力値の問題で躓いた説は否めないです。

ただ、所属してるグループには100人弱のメンバーがいて、初月の売上10万円オーバーは3人のみ(1人は経験者)であって、僕の成績は販売数1位で、売上2位(未経験者の中では1位)だったので、shopee販売実績とポイ活能力には相関関係はありませんでした。

どれだけの人間が実際に取り組んでるのかは知りませんが、月報を見る限りは90%以上はちゃんとやってそう。

ちなみに、ゴルゴ13並の語学力を持ってるトリリンガルの状態で人生7回やり直せるとしても、手動出品という仙人修行はやらないです。

自社ブランドの販路拡大とかが目的だったら全然別の話ですが、そういう次元の人たちはポイ活初心者の僕のブログは読むはずがないですしね( ・∇・)

ツールはAPI問題が超多発してたので、技術力&修復速度&対応力が全て揃った専属エンジニアさんいないと完全版つくるの相当厳しそうと素人目線で感じました。

ブログに載せる許可は得てるけど、単なる利用者の1人なので、内容どこまで書いていいのか分からんから、この辺で辞めておく。

これらを把握した上でアカウント作るのは自己責任だけど、その前の準備段階でもやるべきこと(後述)を先に終わらせておいた方がいいというのが個人的な感想。

無在庫販売のあれこれ

無在庫販売とは

国内無在庫は規約違反の代名詞として忌み嫌われているものであり、物販界で踏み抜いてはいけない二大禁忌の一つだと覚えておけばOKです(もう一方は古物商)。

僕自身、2年前ぐらいにヤフショ無在庫に参戦したら、3週間ぐらいで旧Twitterが大炎上し、禁忌kidsとして一世を風靡したので、身をもって世間からの逆風を体感しております。

正直、無知すぎてやらかした感じなので、手を出す人は無在庫のいい面と悪い面はしっかりと把握した方がいいと思ってます!←(唯一説得力ある一文)

ちなみに、shopee輸出においては買い物代行の立ち位置にあるので、無在庫販売自体は規約に反してません。

本当の破壊力

無在庫物販は「売れた商品を買うだけ」なので、作業内容的には夏祭りのテキ屋のおっちゃんと表現するのが正しいのですが、肩書きは「貿易会社経営(自称)」でもいけるので、合コンで無双したい「せどらーa.k.a.無職」にはおすすめです。

その他の利点として【資産が増えて現金が減る有在庫物販の弱み】に対比して【純増で現金が増える】というのがよく挙げられてますね。

実際、それは魅力的ではあるものの【利益率を殺して在庫リスク回避のトレードオフ】をしてるので、やればやるだけSKUが肥大化して金は増えるけど、無機質な作業を永遠繰り返すセルフ人間工場の生成ゲームになります。

別にルーティン作業が得意な人は全然いいと思います。

僕みたいに耳かき・爪切り・財布を定期的になくすヤベエやつは、出口戦略をセットで考える必要があるので「フロー収益王」or「ストック収益王」から選択していきましょう。

前者は、マネジメント力至上主義で兵隊を育てまくって人海戦術で潜り抜ける方法。

(人件費が消費税の控除にならないので、国内スキームで薄利の人海戦術を使うと、爆死する可能性があるけど、輸出は消費税が還付されるから強い)。

後者は、無在庫手法そのものを武器ではなく手段(マーケティング自動化)として捉えて、ローリスクでストックを作り込む方法。

もちろん、どんな手法だろうが、一つずつ商品選定してマーケティングしていき販売能力を培う職人芸を有在庫でやる方が総合的なリターンが高いのは間違いないです。

だけど、その領域にいるプレイヤーは決してギニュー特戦隊のようにワンパンで倒せるような相手ではありません。

エリート街道を歩んできて物販なんかやらなくても食っていけるのに【努力&資本&能力&先行者利益】で完全武装してるので、悠長なこといってる間に自民党が再当選&消費税UPトドめのバーストストリームで口座のライフは気づけば0になります。

物販界隈の属性変異
3年前:中卒の専業パチプロ軍団
現在:東大卒スーパエリート副業軍団

近い将来には、雨宮の『冷やし中華はじめました』の感覚で、本業ゴールドマンサックス年収4000万円の暇な窓際族エリートが『冷やかしで物販はじめました』みたいな時代がくるんじゃないすかね。

出典():https://www.youtube.com/watch?v=7i_SmaFmM90

特に最近の物販界隈はスクールカースト最下層持たざる者の最後の砦から、「資本主義の豚」と「黙ってそれをやる本物」が有利なものへとゲームチェンジされていってます。

リスク

無在庫のリスクを一瞬で理解するために以下の問題を0.4秒だけ考えてみてください。

出典:https://techfactory.itmedia.co.jp/tf/articles/1812/07/news004.html

赤ドットは、第二次世界大戦中に帰還した爆撃機の被弾した銃痕のパターンを表しています。

戦闘機はコスト削減と軽量化を踏まえて、装甲板の強化ポイントを最小限に抑える必要があります。

機体のどの部分を強化すべきでしょうか。

これは「損傷部分の多い赤ドットを強化」という意見を統計学者が「赤ドット以外の部分を強化すべき」と反証し【致命的な事象はデータとして残存しない】を証明した有名なお話です。

統計学者の主張「赤ドットは被弾しても生還できたけど、それ以外の部分はデータがとれてない(=致命傷になって生還できてない可能性が高い)」

無在庫物販においては、この赤ドット部分以外(=致命的な事象)のデータの保有率でリスク度が変わります。

なぜなら、無在庫の最大のデメリットがツールで無数の商品を特攻させることによって、規約に反する商品を出品をして、死角からのロケットランチャーでアカウントを吹っ飛ばされることだからです。

恐らく、市場にある全ての無在庫ツールには装甲板(禁止商品・キーワード排除する装置)は実装されていると思いますが、赤ドット以外(禁止商品)のサンプルデータの保有率はマチマチかと思います。

【サンプル数🟰取得期間×実験者数】に比例するので、僕のような無能が特攻してモルモットとして犬死にしても勲章は貰えませんし、家族も赤飯を炊いてくれません。

実際に参入してみた感じ、知見は溜まってきてるけど、まだまだ手探り攻略中の段階という印象を持っています。

12月参入の僕もファーストペンギン121号ぐらいの立ち位置。

正直、先人切って特攻するのは能力値が高い方々に任せて、その後ろの風当たらんところで体力温存しておく方が今はいい希ガス。

まあポジトーク含むので自分で判断した方がいいですが、僕が人生やり直せるなら入口がゴチャゴチャしてる迷界の戦場に焦ってチャリで参入するよりも、土壌が完成するのを見計らって、後から単車で乗り込んで最短ルートをフルスロットルてごぼう抜きしますね。

わざわざ自ずと逆風に立ち向かって風切って歩くのは田舎のヤンキーと、かなり先見性を持たれてる秀才ぐらいです。

今すぐできること

既存の業務効率化

何かを褒めると、それと対なるものを批判してる的な拡大解釈をしてしまう自爆型ミスリードの鬼才が必ず出没するので、念のために記載しておきます。

輸出が善で国内が悪だ」なんて話は1mmもしてなくて、むしろ防御面を考えると事業の基軸(少なくとも生活費)は国内で稼いでいた方が安全な気はします。

皆んな大好き「全世界株式インデックス投資」と、皆んな大好きバフェットの名言「卵を同じカゴに盛るな」を掛け合わせた究極の答えって経済成長している世界中の通貨を分散して持っておけって話ですよね(違ったらゴメン)。

国内で生活防衛資金を稼いで、東南アジアで余剰資金を稼いで、余りをNISAで米国株インデックス投資(全世界株式もアメリカ6割)するのがポイ活初心者の僕でも組める最強のポートフォリ…で合ってます?

攻撃面においても「国内EC=越境EC=1」であっても、複合で「国内物販×越境EC=10」の相乗効果が成立させられる方法は無数にあると思いますので、結局は両方やってる方がいい。

(一言でいうと「俺以外の全員今すぐ物販辞めろ!」)

しかし、キューバの片田舎で大道芸かましてるおっちゃんだろうが、ビルゲイツだろうが1日に与えられているのは平等に24時間という物理法則には抗えません。

新規業務(輸出)を追加しても、既存業務(せどり?)は今まで通りに遂行って、右と左を同時にみろって話なので、量子力学の世界で生きてる訳じゃない限りは無理ですよね。

そんな状態だと、リソース不足になる恐れがあるので、既存業務で自分がやらなくて済むことは外注化したりなど、自分の時間を作っておくことが得策です。

最後に

市場の動向

イノベーター理論を参考にすると、現状(2024年)のshopeeに参入するとアーリーアダプター(初期採用者)〜アーリーマジョリティ(前期追随者)の前半までぐらいのところに該当しそうと勝手に考えてます。

残念ながらイノベーター(革新者)ではないのは確実だとリサーチしてると分かりますが、ガラ空き市場も余裕で見つかるので、アーリーマジョリティの後半ってのも考えにくい。

東南アジアの人口爆発で市場が拡張されていって、それなりの参入障壁も敷かれているので、ポジションさえ取れれば永遠のアーリーアダプターに浸かれる可能性もある。

そういう市場の特徴は、大多数が怪しんで傍観者でいる一方で、表には全くでてこないけどバケモノみたいに稼ぎまくってる月商数十億のイノベーターモンスターが潜んでいる状態。

じゃ2025年以降がどうなっているかというと、アーリーマジョリティー(前期追随者)の後半ぐらいに突入して、次第にレイトマジョリティ(後期追随者)以降に進んでいくんじゃないんすかね。

この辺りぐらいからウオール街の靴磨き少年と、港区女子「shopeeが熱いらしい」と語り出して、下町の商材屋(ワイ)がワラワラと湧いて、一瞬でコモディティ化して陥落で試合終了が最近の物販の流れ。

要は「小学校の運動会の前日の場所とりゲームと同じ要領で、いかに早く行ってブルーシートを広げて図々しくふんぞり座っておくかで、よく見える観戦席を奪還できる」みたいなイメージ。

後発すぎると勝てない理由

Amazon物販の場合は、カート相乗りシステムなので、セラセン開設して2秒のせどらーでも、10年やってるせどらーと価格競争をしてカート奪取&商品販売が可能ですが、shopeeの後発組は構造的に難しいです。

shopeeのUI・UXは日本のフリマアプリに近いですが、消費者心理としては日本人がラクマでPSA10のポケモンカードを買う感覚に近いのかな。

日本でも偽物が出回りまくってる買取相場15万円のカードが半額に近い金額で販売されてたとして「ワンチャン本物かな?」ってチェックしませんよね。

「安いやつは絶対に偽物だから価格でソートかけて排除、残ったセラーの中から評価が高い人から買おう」って既にフィリピンのスラム街でも義務教育化されてます。

つまり、アカウント育てるために安売りしたところで、セラーが乱立した世紀末に突入した時点で戦いにくくなります。

これに加えて、shopeeにはチャットシステムが搭載されており、信頼度があるセラーへ依頼注文するという迷惑な外商文化もできあがっているので、リピート率(囲い込み)が激しい。

「そんな高いものは扱わないよ!」って考えも分かるんですが、国を跨ぐ送料、関税、向こうの平均年収を加味すると、日本人が100円で買えるものであっても、購入者側にとってみたら超高額品に生まれ変わります。

わざわざ日本の製品を買いたがる現地人は、ITリテラシー&資本力もせどらー以上を兼ね備えているので、あえてリスクを冒してまで新規セラーを選ぶメリットがないんですよね。

そもそも、シンガポールって国が独裁的かつ合理的な政治システムを導入しているし、モールもセラーを増やしてサーバーコストの負担を抱えるメリットないので、shopeeの社内デスクにスローガンとして「排他的経済雑魚」って飾られてて、意図的に排除されてもおかしくはないですしね。

これらを総合的に鑑みると、shopeeの後発参入は「地域の将棋大会に軽い気持ちで参戦したら、初戦から藤井聡太がでてきた」ぐらいの詰みです。

それでは!!